こんばんは。
寒い日が続いていますね。
空気も乾燥していますから、風邪もひきやすい。
うがい・手洗いはしっかり行いましょう。
今日は、消毒の中でも特に大事な「手洗い」についてです。
この手洗いも、先日のインフルエンザの話で少し触れたように、薬用などの殺菌が強いものを使えばよいかというと、そうでもないようです。
「薬用石鹸」には、2つのものがあります。
肌の殺菌消毒のものと、肌荒れ防止のものです。
いずれも洗浄成分として、合成界面活性剤が使われています。
これらの石鹸で洗うことで、菌は死ぬのですが、殺菌力が強い分、良い菌まで死んでしまいます。
手に無菌状態を作る。ですが、それは短時間で、何か物に触れると、すぐに何らかの菌がついてしまうのです。
抵抗力のある身体でいるためには、ある程度の菌は必要です。
これは、風邪などともよく似ています。抵抗力のある人であればかからないような弱いウィルスであっても、抵抗力のない人は感染してしまう。
手についても、無菌状態を作れば作るほど、菌に対する抵抗力が衰えてきます。
そこまでの強い殺菌力を必要とする手洗いは、果たして必要でしょうか。
私の意見としては、必要ないように感じます。
薬用ではない手洗い石鹸で、ある程度の時間をかけて手を洗う。それさえ守っていれば、手洗いの意味はあると思います。
ある程度の時間をかけるというのは、菌を水で洗い流すイメージです。
殺菌力のある強い石鹸は、効果はあると思いますが、一瞬であり、良い菌まで殺してしまう。
そうであれば、あまり意味は無いように感じます。
少し話は違いますが、これは空気清浄機とも同じような気がします。
部屋の中の空気をきれいにするのは良いことかもしれませんが、外出する方にとって、果たして意味があるのでしょうか。
外に出れば、いろいろな空気が混ざっています。排気ガスもあるでしょうし、人との接触もあります。外の空気がきれいかというと、どうなのでしょうか。
先ほどと同じように、部屋でクリーンな環境を作っても、そのおかげで外に出たらすぐに風邪を引いたなどということにもなるかもしれません。
大事なことは、空気清浄機をかけるよりも、部屋の掃除と、十分な換気ではないでしょうか。
薬用の手洗い石鹸や空気清浄機の使用は、効果がある分、その反対に身体の抵抗力を弱めることにもなるかもしれません。
何事も、“ほどほど”が良いのではないでしょうか。
坂下